2018年2月11日日曜日

mcHF SDR Transceiver version up (Ver 2.9.0)

Although mcHF was just completed, there was information on upgrade of UHSDR firmware from JA2GQP.
New Version 2.9.0 (10 Feb.2018)
I upgraded it immediately.
Although there are many changes, the display of spectrum scope and waterfall is diverse. You can change the color of the bandwidth according to the mode as shown in the picture. It is easy to use.
For details, please refer to UHSDR.

Let's enjoy homebrew.
73's JA2NKD Ryuu

2018年2月9日金曜日

mcHF SDR transceiver

昨年買っておいた「mcHF SDR Transceiver」をやっと製作した。
このトランシーバーはイギリスの無線家 M0NKA が開発したSDRトランシーバーだ。海外では非常に人気が有り、youtubeにも多く投稿されている。以前から使ってみたいと思いながら見ていたが、昨年やっと入手した。キットにはフルキットとチップ取付済みのものがあったが、よる年波でチップ取付済みのものを購入。キットは基板キットであり、ケースはない。使用しているケースはAliで購入した。この手のものは中華ですぐ商品が出てくることにはほとほと感心する。以下の写真は製作前のケースとmcHFキットである。

【 仕様 】
概略以下のようなものだ。詳しくはmcHFのHomepage等を参照されたい。

  • Bands :80, 60, 40, 30, 20, 17, 15, 12 and 10 meter amateur bands
  • Output:0.5,1,5,10W(28MHzでは7W位)
  • Mode : CW,AM,SSB,FM,RTTY,Digital-mode
 又、CATコントロールにも対応している。まだ他にもあるかもしれないし、ファームウェアのバージョンアップで色々な機能が追加されるかもしれない。進化していくトランシーバーと言える。
 ブロックダイアグラムは上の画像のようになっている。

【 製作 】
  製作に当たっては、M0NKAのホームページにマニュアルが掲載されていることと、今までに製作された無線家によってい色々なインフォメーションがNET上にUPされているので、それら資料を良く読んで製作すれば出来上がる。再現性は高いと思う。
 一番の難関は、ケースである。このケースはバージョン04,05用であるが、購入したmcHFはバージョン06であった。内部シールド板に多少の加工が必要である。それほど難しい加工ではない。また、コネクタ、ジャック、LCD,スイッチ等は基板直付けなので、ケースとの整合を検討しながらハンダ付けをおこなう必要がある。ケースの精度は少々甘いと言わざるを得ない。これらについてもNETを探れば多少の情報は得られると思う。
LCDはコネクタで取り付けられるようになっているが、これを使うとケースには収まらなくなるので注意。基板直付けとした。
 基板にスイッチ、ロータリーエンコーダー、コイル、LCD等を取り付けたところ

【ファームウェア】
  流石にマイクロプロッセッサーを使ったトランシーバーなのでソフトウェアを入れないと動かない。ファームウェアにはいくつか種類があるようだ。本家では総てを公開しているので、これを元にしたものがNET上にある。
 私はDF8OEによるUHSDRというファームウェアを採用した。このファームウェアはバージョンアップしたときに、そのプログラムをパソコンからUSBメモリーにコピーし、mcHFのUSBに差し込んでPowerONすることにより更新出来るという優れものである。

【 動作 】
 動作状態の一部を紹介しよう

PowerONしたときの画面。バージョンが表示される。現在は2.7.xxがUPされているが、様子を見て落ち着いたときにバージョンアップしようと思う。

 受信状態である。下部にはスペクトラムがリアルタイムに表示されている。勿論受信音も出ている。FT-991を持っているが、同時動作は出来ない。FT-991Aで同時動作となったが。
1スパンが3KHzなので受信音の音声スペクトラムが見られる。これで信号の帯域幅や
高音低音の強度もイメージとして判断できる。入力信号のレベルもデシベル表示できる。精度も高く標準信号発生器と比較して1dBの誤差であった。勿論アジャストできる。
 もうこれは測定器として使えるレベルと言えるのではないだろうか。
 スペクトラム表示はスイッチ操作で簡単にウォーターフォールに切り替えられる。実に楽しいトランシーバーである。
 メニューを表示したところである。これは一部でスクロールさせるとまだまだ多くの項目がある。まだすべては理解できていない。

 これは出力設定のメニューである。バンド毎に出力が5Wになるように右端の数値で調整する。これでバンド毎の誤差がなくなる。これを基準に1W,0.5Wと自動的に調整される。出力レベルまでマイコンにより調整されている。さいきんのメーカー製では当たり前だが。
まだまだ紹介したい機能は沢山あるが、きりがないのでこの辺りにしておく。

【 後記 】
 実際に使用してみるとそのすばらしさが更に増幅される。実に遊べるトランシーバーである。最近判明したのだが、周波数表示のシフトやPTTの遅延機能があり、簡単にトランスバーターに対応できる。50MHzなどのおやきに使うのもいいと思う。最近ebayで安価なリニアが販売されているのでこれを作ってみようと思う。(下の写真参照)
 
 今回製作にあたっては、先行して製作されたJA2GQP OMに助けられながらの製作であった。OMには大いに感謝である。
 mcHFは現在07バージョンとなっており基板が大幅に変更されている。これはデザイン的にも優れており、もう1台購入したいと思う。
 このような素晴らしいキットを開発、販売されているM0NKAには感謝である。国内でもこのようなキットメーカーが現れることを期待したい。

73’s DE JA2NKD