注)改定情報を末尾に記載(Ver 7.20)
Arduinoを使用したVFO-controllerを製作してから3年経過した。世界各国から色々なコメントを頂き感謝感謝です。この間、受信機等の製作に合わせてそのたびに色々な種類のcontrolerを作ってきた。これには結構なパワーが必要であり、無駄も多くなっている。
今回このことを反省し、各種機能を取り込んだcontrollerを製作した。今後色々なシステムに合わせて改良しやすいように考慮したつもりである。ただプロセッサーにArduino-nanoを使用しているため、多少動きが良くないところもある。これは今後の課題としたい。
【特徴】
今回の特徴としてバンドというイメージがないことである。VFOは1-54MHzまで連続して可変する。最近のメーカー製リグでは当たり前であるが。スケッチを変更すれば、この範囲は変更できる。バンド切り替えがない代わりにBPF,LPF等の選択を行うようにしている。適切なBPFが選択されていないと送信できない措置も行っている。このことから60MHz位のLPFを使用すればGENERALレシーバーとして使用できるメリットがある。できれば周波数に合わせて自動的にフィルターが選択できればいいのであるが、フラッシュメモリーが不足であることと、処理スピードが遅くなりうまく表示できない。もう1ランク上のプロセッサーが必要である。
2つ目の特徴として、メーカー製リグでは当たり前であるが、2VFO(A,B)を持ち、A=B,A/B、SPLIT機能を設けた。メモリーは最大30チャンネルとした。メモリーからVFOへの移行も可能。
3つ目の特徴としてtransverter対応としている。このモードは28MHzをベースとして144,435MHzに対応できる。VFOとしては28MHzと動作し、表示を144,430とする機能であり、同時にtransverter制御用の出力を用意した。
ハードウェアの特徴としてI/O増設のためI2C用の PCF8574 を2個使用しスイッチ用に8ビット、BPF,MODE情報の出力用に8ビット増設している。
VFO発振にはSi5351を使用し、54MHzまで対応できる。また昨年ブログに掲載したdsPICを使用したPSN送信機にも対応できるように考慮している。この場合受信周波数の2倍の周波数が必要となるので最大54MHzの場合108MHzの出力となる。
【Specification】
- Rx Frequency Range 1MHz-54MHz
- Tx Frequency Range 1MHz-54MHz (Ham band only)
- Emission Modes CW,AM,LSB,USB,FM (Max 5 modes)
- Frequency Steps 10H,100H,1kH,10kHz,100kHz,1MzH
- Memory Chanel 1-30 Chanel
- BPF 1-15 (MAX 15)
- meter S-meter , PO-meter
これら仕様は最大値で、カスタマイズして小規模用に容易に変更できるようにしている。
【Function】
- VFO-Mode
VFO A=B Copy VFO-A to VFO-B
VFO A/B Main VFO Change A to B B to A toggle
VFO SPLIT Main-VFO Rx Sub-VFO TX
- Memory-Mode
Memory Wite 1-30CH(Friquency,Mode,Step,BPF,SPLIT)
Memory Read 1-30CH
Memory to VFO Memory Cnanel copy to VFO
- Transverter-Mode
144MHz,430Mhz Base friquency is 28MHz
144Mhz - 146MHz (28MHz-30MHz)
430Mhz - 440MHz (28MHz 38MHz)
- Tune
Tune 送信機調整用に例えば1kHzを音声回路に送れるように送信時に
1kH発振ができるようにI/O出力を用意
- Si5351 Adjust-Mode
Turbo-switch+Power ON でAdust-modeになり,25MHzが出力される。
周波数カウンターに接続しUP/DOWNスイッチで調整できる。
- Turbo
エンコーダーでの変化を10倍にする機能。
STEP 10Hzの時に、Turboを押しながら回すと100Hz STEP
STEP 100Hzの時に、Turboを押しながら回すと1kHz STEP
【MEMO】
ロータリーエンコーダーを回したときに周波数表示が多少ぎこちない。これはArduino-nanoのSPI速度の問題と表示アルゴリズムのもお題だと思われる。これにはより高速なプロセッサーが必要と思う。近い将来STM32やArduino-mega,Due等に乗せ換えたいと思う。またキャラクタLCDを使用したライトなものも用意したいと思う。
動作の詳細はマニュアルと回路図を参照してください。スケッチ&manualをダウンロードサイトにUPしてあります。
73's JA2NKD
改定(2019.10.22):回路図 修正 スケッチ 修正
改定(2019.12.02):回路図 修正 スケッチ 修正 Ver.7.20
改定(2020.03.22):回路図 修正
改定(2019.12.02):回路図 修正 スケッチ 修正 Ver.7.20
改定(2020.03.22):回路図 修正