最近 X(Twitter)に投稿することが多く、BlogへのUPが少なくなりました。
どうも根気がなくなってきました。(@ja2nkd)
最近の自作
真空管 50MHz AM送信機 |
50MHz AM受信機 |
アマチュア無線関係の自作備忘録としてのblogです。最近は部品調達も段々難しくなってきました。多くの方の情報交換が出来れば幸いです。 This blog as a making memorandum on an amateur HAM radio Homebrew. Parts supply was also becoming difficult gradually recently. I should be very much obliged if you can do much person's communication.
NK-28AM |
最近28MHzAMが結構話題になっている。そんな時、断捨離中に物置にCB機があった。
これなら簡単に改造できると思い改造することとした。とはいっても回路図もなく、結構難儀をした。色々NET検索をしたら、幸いにも回路図や、PCBパターン図、サービスマニュアルが入手できた。
【STARKERⅦ】
このCB機はUNIDEN製でアメリカ仕様のようである。
送受信回路は概ね標準委近い回路である。その中でも色々工夫がされている。参考になるところも多い。
VFOはPLL(uPD2816C)CB専用であり、CH数、CH9などが設定されている。この為流用はできない。ここはDDSに変更した。
受信部は、第一中間周波数10.695MHz、第二中間周波数は455kHzと標準的。第一が10.695MHzとなっているのは、PLL基準が10.24MHzなので、455KHzにダウンコンバートするためこの周波数となっている。
uPD2816Dの入力はせいぜい2MHz程度のため、VCOの出力をこのレベルに落とす工夫がされている。まず、uPD2816Cから基準の1/2(5.12MHz)が出ているので、これの3倍高調波(15.36MHz)を作りVCOとMIXし1MHz台を作り出している。
受信はVCOを第一ミクサーに直接入力。送信はVCOにやはり基準の10,24MHzを入力し作り出している。これにより1クリスタルで全てを作り出している。お見事。
送信は 2SC2076-2SC1957-2SC1306と定番。受信回路では、本格的(?)なノイズブランカ、ANLがあり、さらにAMスケルチ(Sメータレベルを利用)も着いている。
さらに送受信は、リレーを使用せずダイオードスイッチで全て行っている。特にスピーカーの切り替えは、マイクのトークスイッチで、送信時スピーカーのコールド側を切るという技が使われている。最初音が出ない、故障かと思ったが、マイクを接続しておかないと音は出ないのである。賢い。
以上概略である。
Block Diagram |
メイン回路図 |
VFO回路図 |
【Modify】
さて改良であるが、PLLが流用できそうもないので、DDSを使ったVFOとした。至ってシンプルなものである。特に説明は不要と思われるが、改造の要点をまとめておくのでBlock Diagramと参照頂ければと思う。
リンク
回路図、arduinoスケッチ
受信風景 (YouTube)
各局 28MHz AMでQSOしましょう!!
無線関連の自作を行っているが、最近DDSやPLLを使用することが増えてきている。そんなときトラブルが発生したとき、原因調査でDDSやPLLが壊れていないか調べることがある。
今までは、ブレッドボードで試験回路を作って調べていた。マイコン制御であるため、試験プログラムもいくつか作っていた。ということで、各種DDS,PLLを簡便に試験できるテスターを作ってみた。
【 SoftWare 】
今回のスケッチは、過去作成したものに継ぎ足しで作ったのでわかりにくいと思うがご容赦。
単純にDDS,PLLを選択し、リファレンスクロックと出力周波数をテンキーで入力することにより動作するという単純なものである。
【 Device 】
試験できるDDS、PLLは以下のもの。
DDS AD9833,AD9834,AD9850,AD9851
AD9833はサイン波、三角波、方形波を選択できる
PLL Si5351
Si5351はCLOCK0,CLOCK1,CLOCK2を選択できる
【 操作 】
(1) タッチパネルDeviceを選択
(2) Ckockを入力しEキーをタッチ
0を入力しEキーを押すと規定値が設定される
AD9833-25MHz,AD9834-75MHz,AD9850-125MHz,AD9851-30MHz
Si5351-25MHz
(3) 出力周波数を入力しEキーを押す
0を入力しEキーを押すと規定値が設定される
出力周波数は 1MHz
(4) 信号が出力される
(5) RestartでTOPに戻る。
スケッチ、回路図(PDF) Sketch & Schematics
以下に回路図と各種DEVICEの画像を乗せておく。
Happy New Year 2022
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今年は、断捨離を兼ねて極力シャックにある部品を活用し、使える無線関連機器を作ろうと思っています。乞うご期待
皆様にとって良い年でありますよう祈念しております。
DE JA2NKD Ryuu
今回はこのTRANSCEIVERの中枢であるコントローラーについて簡単に解説します。
Microprocessor
今回のコントローラーは、以前BlogにUPしたVFO Ver8.0を基にカスタマイズしています。
MPUは、Arduino Due を使用しました。今回のプロジェクトでは、ALL BANDで多機能であるため、I/Oが多く、十分なメモリ容量でスピードが速いものを必要としました。
主な仕様は以下の通り
Specification
Microcontroller AT91SAM3X8E
Operating Voltage : 3.3V
Input Voltage (recommended) : 7-12V
Input Voltage (limits) : 6-20V
Digital I/O Pins : 54 (of which 12 provide PWM output)
Analog Input Pins : 12
Analog Outputs Pins : 2 (DAC)
Total DC Output Current on all I/O lines : 130 mA
DC Current for 3.3V Pin : 800 mA
DC Current for 5V Pin : 800 mA
Flash Memory : 512 KB all available for the user applications
SRAM : 96 KB (two banks: 64KB and 32KB)
Clock Speed : 84 MHz
TFT Color LCD with Touch panel
Specification
Display Color RGB 65k color
Screen size 3.2inch
Driver ILI9341
Resolution 320x240 pixel
Interface 4 wire SPI
Touch panel Resistive touchscreen
Touch Driver TSC2046
Arduino Due周りの結線図を再度掲載する。DueとLCDの接続を赤くしてある。
特に苦労した部分について簡単に記載します。
USB Port---------------------------------------------------------
byte CATbyte = 0;
void setup(){
SerialUSB(38400);}
void main(){
CATbyte = SerialUSB.available();
if (CATbyte >0){CATset();}
}
//----- CAT Controll(FT-991) -------------------------
void CATset(){
String CATinput = SerialUSB.readStringUntil(';');
SerialUSB.flush();
if (CATinput == "FA"){
SerialUSB.print("FA");
String freqtcat = freqt;
int mojicat=(freqtcat.length());
if (mojicat <9){
for (int i=9; i > mojicat; --i){
SerialUSB.print("0");
}
}
SerialUSB.print(freqtcat);
SerialUSB.print(";");
}
if(CATinput == "MD0"){
String modecat = String(mode);
SerialUSB.print("MD0");
SerialUSB.print(modecat);
SerialUSB.print(";");
}
else{
SerialUSB.print("?;");
}
}
----------------------------------------------------------
Touch panel
タッチパネルの処理には非常に苦労をした。製作までにかなりの時間を要したが、逐一記載すると非常に大変なので、結果だけを書くことにする。
タッチパネルには今回抵抗膜方式のもので、タッチしたときの抵抗変化で位置を特定する方式である。タッチパネルのドライバーはTSC2046、LCDはILI9341、MPUはArduino Due。
初めにタッチパネルのキャリブレーションが必要である。押した位置の抵抗値をLCDのPixelに変換する。これにより位置判断が可能となる。
キャリブレーションのスケッチは以下のライブラリーのサンプルスケッチにある。
https://github.com/marekburiak/ILI9341_due
[ uTouchCalibration.ino]が目的のスケッチである。
55行を今回のハードウェアに変更する。
URTouch myTouch(30, 28, 26, 24, 22);
↓
URTouch myTouch(6,5,4,3,2);
73行を使用するLCDの方向に合わせる。(90 or 270)
tft.setRotation(iliRotation270); // landscape
この画面で左上ハイライトされた+をタッチする。中央の[PRESS]が[HOLD]に代わり[RELEASE]に変わる。すると今度は左中央がハイライトする。同じようにタッチして8か所すべてが終了すると最終の情報画面に変わる。
この情報はIDEのシリアルモニタにも出力される。
ここで、今回使うタッチパネル用ライブラリー
http://www.rinkydinkelectronics.com/library.php?id=93にあるURTouchを使用する。
今回の ALL BAND TRANSCEIVER で色々な課題があった。今回解説するBAND,MODEの制御もその一つである。
タッチパネルで選択したBANDやMODEは数値化され制御を行う。具体的には変数 [BAND] 変数[MODE]に選択した数値情報が収納される。
ALL BAND TRANSCEIVER (3)
送信部
マイクアンプは、コンプレッサーTA2011SとOPAMP(LM741)を切り替えるようになっている。またSSB送信試験用に1kHz発振回路を組み込んでいる。これで口笛による調整から解放される。この3回路をOPAMP(NJM7043)でミキシングしSSBはPSN回路に、FMはFMキャリア回路に送っている。
❷ AF-PSN回路
以前blogに掲載した50MHzPSN送信機と同様の回路で dsPIC33FJ64GP802を使用し位相のずれたAFを作っている。このdsPICのソフトはTJ-Labの上保さんの作成されたものであるが、非常に優秀である。
❸ 直交変調器
これも50MHzPSN送信機と同様MAX2452を使用している。特に調整回路がないのでキャリアバランス等の調整は行っていない。AFレベルを調整しても効果がなかった。何とか40dB程度である。他にも直交変調器のICはあるようだが、ほとんどがGHz用であり、HFに使えそうなものは見つからない。またDBMやスイッチを使ってディスクリートで組むこともできるが、回路規模が大きくなってしまう。その点MAX2452は外付け部品もなく簡単である。また運用してモニターしいただいているが、おおむね音質はよく、キャリア、逆サイド等は認められないとの評価をいただいている。この直交変調器にSi5351によるVFOを直接入力している。このVFOの周波数は運用周波数の2倍を入力している。50MHzであれば100MHzとなる。これで全バンド ダイレクトにSSBができる。
❹ 前置増幅器
MAX2452の出力は非常に小さいのでMMIC(MSA-0886)で25dB程度増幅している。
❺BPF
直交変調器で出来たSSB信号をBPFを通すことによりスプリアスを除去させている。BPFは「トロイダル・コア活用百科」の2ポールBPFを使用した。
❻前置増幅器
目的出力を得るにはまだ低いので再度MMIC(MSA-0886)で再度25B程度増幅する。オールバンドにはMMICが得意だ。
❼プリアンプ
ファイナルをドライブするため100mW程度に増幅する必要がある。三菱の高周波パワーFETRD00HHS1を使用している。アイドリングは50mA
RD16HHF1プッシュプル。出力は10W以下なので十分すぎるが、全バンド安定して増幅するために採用した。ドライブレベルを調整し概ねMAX 8W 程度の出力としている。バンド差が大きく出てくるかと思ったが、意外にそろっている。❾LPF
λ/4 5次LPFで「トロイダル・コア活用百科」を基本として設計している。
❿FMキャリア水晶発振器
ジャンク水晶67.18235MHzを基本波発振させ3逓倍し67MHz台としている。これにバリアブルキャパシタダイオードにマイクアンプからのAF信号でFM変調を行っている。オーバートーン発振ではほとんど変調がかからないので注意。
⓫FM用ミクサー
⓫の水晶発振信号とVFOを混合し目的のFM信号としている。以降はSSBと教養である。
今回周波数の安定度、正確性を確保するためにオシレーター回路に拘った。必要とする周波数は、70.455MHzの第一中間周波数を455kHzに落とす70MHz、455kHz前後のSSBキャリア信号及びVFOである。
70MHzhDDSAD9851を使用している。このDDSクロックは10MHzのTCXOを基準としてVCXO30MHzを PLLを組み安定化し供給している。またVFO(Si5351)用のクロック25MHzも30MHzクロックのAD9851で作っている。455kHzキャリアは10MHz基準のAD9850から作り出している。これらはすべて固定周波数なのでArduino-nanoを使用しコントロールしている。10MHzは外部からGPS基準信号等が入力できるようにしている。詳細は下部回路図を参照願いたい。こだわりのOSCである。
今回はマルチバンドトランシーバーなので以前blogに掲載したタッチパネル付きVFOコントローラーを基本として採用している。ただこのトランシーバー用にカスタマイズしている。
コントローラーにはAruino-Dueで、メモリー容量、スピード、I/O数等十分な性能がある。難点はどうしても大きいことであろう。特徴としてtっちパネルを採用し、多機能でありながら機械的スイッチの数を大幅に減らすことが可能となった。
Arduino-DueはUSBを2回路積んでいる。1個はプログラミング用、もう一つは外部機器との通信に使用できる。これを利用しパソコンと接続し「Turbo HAMログ」でデータ入力時に周波数を自動的に表示できるようにした。基本的な通信g理解できたので、トランシーバーを外部からコントロールできるようにすることも可能である。今後発展させていきたい。
以上オールバンドトランシーバーの概要です。詳細については 省略させていただきます。
DE JA2NKD