前回のブログにUPしたdsPICを使用したSSB-Generatorを元に50MHz送信機を制作してみた。
dsPICによるPSNについては前の投稿を参照願います。
Phase Shift
dsPIC33FJ64GP802を使用しオーディオ信号からPSN信号(0,90,180,270°)を作っている。また300-3kHzのBPFが組み込まれており、不要輻射の無い綺麗な信号が形成される。
詳細は前回のBlogを参照。(これを作られた上保さん(JF3HZB)にはサポートもしていただき 深謝)
位相差信号はオーディオ帯域においてほぼ完ぺきなリサージュ波形が観測されている。(前回のBlog記事参照)
2019.02.28 Mixer schematic corrected
dsPICによるPSNについては前の投稿を参照願います。
Front View |
【構成】
SSB信号は、dsPICと直交変調器(MAX2452)の2個のICで出来てしまう。従来のフィルター式のものと比べると非常に簡単である。あとは、これらを送信機とする付属回路である。これらについてはごく一般的な回路なので特段説明の必要はないと思うが、簡単に以下に纏めた。
Block diagram |
- Mic Amp
マイクアンプはTA2001Sを使用。性能は今一歩であるが、簡単にコンプレッションが使える。
- Mixer
今回色々試験を行えるように外部音声入力を付けたことと、送信機試験のために1kHzの発振器を組み込んだ。(最近年のせいか口笛がにがてなので)そのためにオーディオミクサー(1/2 MC1458)を設けた。それぞれのレベル調整を半固定抵抗で行いミクサーに入力している。その後にマイクゲイン調整用可変抵抗をパネル部に設けている。その後1段の増幅器(1/2 MC1458)を通してdsPICに入力している。
1kHz発振器は一般的なCR位相発振器で、この信号を送信機の最大出力になるようレベル調整してある。今までは外部からオーディオ信号を入力していたが、簡単な発振器を組み込むと至極便利である。
Mixer |
dsPIC33FJ64GP802を使用しオーディオ信号からPSN信号(0,90,180,270°)を作っている。また300-3kHzのBPFが組み込まれており、不要輻射の無い綺麗な信号が形成される。
詳細は前回のBlogを参照。(これを作られた上保さん(JF3HZB)にはサポートもしていただき 深謝)
位相差信号はオーディオ帯域においてほぼ完ぺきなリサージュ波形が観測されている。(前回のBlog記事参照)
Phase Shift (dsPIC33FJ64GP802) |
- Quadrature Modulator
MAX2452の日本語データシートには直交変調器と書かれている。このICはオーディオ位相差信号を入力しVFOから送信周波数の2倍の周波数を入力すると、SSB信号ができる非常に便利なICである。内部には発振回路もありPLL回路等と組み合わせることができるようになっている。今回は外部(Si5351)から入力している。
SSBモード(USB,LSB)の切り替えは位相差信号を入れ替えることにより簡単に変更できる。回路図の通りリレーを使いマイコン(Arduino)で制御し切り替えれれるようにした。
MAX2452の出力は平衡であり、レベルも低い。トランスで平衡-不平衡変換しFET(2SK439)のソースフロアで受け、その後MMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)のSGA4586を使用している。以前秋月で販売されていたが、最近は見ない。この後に7Kコイル(FCZ50)2段のBPFを入れてある。これでどうにか-10dBm程度の出力が確保された。
Quadrature Modulator |
- Linear
今回リニア部分は手抜きで、以前作成したHF用QRPリニアをそのまま使用した。構成は(RD00HHS1-RD06HHF1)である。HFでは5Wであるが、50MHzでは3W弱である。回路を見直せば5Wは出せると思うが、QRPとしてはちょうどよいので、このままとしている。
Linear Amp |
- Control
送信機としてのコントロール回路として、Arduino-UNOを使用。UNOと言っても既製品のボードではなく、ATMEGA328にUNOのブートローダーを書き込んだものを単体で使用し、省スペース化を図った。これ用の基板はaitendoで販売されている「あちゃんでいいの」を使用している。表示はキャラクタLCD(2x16)にI2Cインターフェース(PCF8574A)を使用しArduinoに入力、VFOもI2Cで使用できるSi5351を使用。これに夜rArduinoのI/O端子も節約できる。
VFO周波数は出力周波数の2倍の周波数が必要なので、この意味からもSi5351が適任である。Si5351から出力された信号は、7kタイプのコイルボビンで100MHzに同調させたものを2個使用したBPFを通してMAX2524に入力している。
今回「TUNE」というスイッチを付け、押している間だけ1kHzオーディオ信号を発信させ、同時に送信状態として試験できるようにした。
Control (Arduino ATmega328) |
- Other
今回dsPICを使用したPSN送信機として初めての製作なので、色々実験ができるようにした。1kHzOSCもその一つであるが、コイルをプラグインにして他の周波数でも実験できるようにした。プラグインは写真のようにユニバーサル基板にピンヘッダーを付けてソケットに差し込む形とした。
また、受信機とのトランシーブを考慮して、PTT,VFO切り替え、モード情報をコネクタに用意してある。これに対応できる受信機が次の目標となる。
またこの製作を基礎にオールバンド送信機を製作したい。
【動作】
ローカル局に音質モニターをお願いしたところ、非常にクリアで音質に問題はないとの評価をいただいた。やはり想定通りPSNはいい音のようである。
また、フィルター式と違い調整個所がなく、キャリア漏れや、逆サイドの漏れも感じない。製作が簡単で、性能がいい送信機となったようだ。
これが実現できたのも上保さんの作られたプログラムのお陰である。サジェッションを含め 深謝
Back View |
【参考回路図】
回路図を以下に掲載
It is hard for me to write in English, so I write it in Japanese. If you have any questions, please write an email or comment.
I'm sorry
Let's enjoy homebrew.
73’s
JA2NKD Ryuu
2019.02.28 Mixer schematic corrected
14 件のコメント:
very very nice ...congratulations dear friend ,very interesting projects also for other band.Great !
Hi,Mikele
I have not been to a long time.
Thank you for always writing good comments.
This PSN made very beautiful SSB very easily.
I would like to make an HF all-band transceiver in the future.
Let's enjoy homebrew.
73's
Thank you,maybe i should try to make the same but i think it will be hard to find max2452,can you tell me where did you buy your? 73 de 9a3xz
Hi,Mikele
I got it pretty earlier in yahoo auction.
This IC is already discontinued, so it seems to be difficult to obtain.
After searching it seemed to have inventory at the following shops. There is also a store in ebay at this shop. Why do not you contact this shop?
https://www.littlediode.com/components/MAX2452CSE-SMD.html
73's
Hi,Mikele
It was also in ebay.
It is a little expensive.
https://www.ebay.com/itm/MAX352CSE-Integrated-Circuit-SO16-MAXIM-Precision-Quad-SPST-Analog-Switches-/322653708857?oid=162684927849
73's
Hi,MIkele
This shop is already sold out.
Sorry
73's
Thanks for info,maybe i will try max2452,pls give me your e-mail.
OK,Mikele.
mail Address
muutan2011 at-mark gmail.com
This is the proper weblog for anybody who desires to search out out about this topic. You understand so much its virtually laborious to argue with you (not that I truly would want…HaHa). You positively put a new spin on a topic thats been written about for years. Great stuff, simply great! online casino real money
松浦OM先日は交信して頂き有難うございました。
自分の受信機でも綺麗な変調と思えました。
同じ自作品とはいえ、自分のは何十年前とかわらないアナログ機でまったく進歩がありません。
文科系人間ゆえ、基礎知識不足で応用が全くききませんがまたいろいろこちらで勉強
させてください。
de JF1XVD梅津
JF1XVD 梅津さん
コメント有難うございます。又先日は1'stQSO 有難うございました。
最近では、自作機同士のQSOは少なくなってきましたので大変嬉しいでした。
私もアナログ人間ですよ。無線技術についても専門ではなく、あちらこちらからかき集めた情報で作っています。
今回はdsPICを使ったPSNを公開していただいた上保さんのお陰で作ることが出来ました。
これまでフィルタ方式で作った送信機と比較してシンプルで尚且つ高品質なものが出来たことには本当に驚きです。
これからも情報交換をして楽しくHamライフを楽しみましょう。
有難うございました。
de JA2NKD 松浦
私もやっとdsPIC AF-PSNを確認できました。
7.8~13.5KHzの信号を入れると帯域内に変換されて出てきました。
サンプリング10.5KHzの差分が出てくると思われます。
Mic入力にLPFを入れるか、サンプリングを上げるか
した方が良さそうです。
吉川さん コメントありがとうございます。
dsPICのエイリアスによる差分ですね。
簡単なアンチエイリアスフィルタ(LPF)を入れるべきですね。
今回は試作機なので入れていませんが、モニターしていただいた局からは特に問題なく非常にいい音であるとの評価をいただきました。入力AFの高域特性がそれほど良くないことが幸いしていると思います。
フィルタ式に比べ簡単で品質の良いSSBができたことに驚きました。今後作るであろうSSB送信機はこれが標準になりそうです。
Let's enjoy homebrew.
73's JA2NKD
Hi,casios games
Thanks good comment.
Let's enjoy homebrew.
73's
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