2018年12月4日火曜日

AD4351 PLL Board

 AliExpressでAD4351PLL基板が格安で販売されているのを見つけ購入した。
ADF4351 35M-4.4GHz PLL RF Signal Source Frequency Synthesizer Development Board Z07 という名称で出ている。価格は $18.8である。
取り敢えず動作確認を行ってみた。
このボードの仕様は
Requency range: 35MHz-4.4GHz
Power supply: DC002 Interface DC4-9V typical 5V
Output signal: 2.2-4.4GHz fundamental wave (sine wave)
Output signal interface: SMA female
Default + -50ppm 25M import active crystal
Control: three-wire SPI control pins and lead locking pin allows all state functions,
including point frequency sweep and frequency hopping, stepping to be 1K,
low frequency step can be to 0.1K, the crystal. to decide.
Size: 7.6*3.7cm/2.99x1.46inch
と書かれている。
基本発振周波数は2.2GHz~4.4Ghzでそれ以下は1/2,1/4,1/8,1/16,1/32,1/64のプリスケラーで分周して出力するようになっている。
分解能はPLLの比較周波数に依存するため、基準信号とレジストリーの設定で色々出来るようであるが、Si5351PLL並みに面倒な設定が必要だ。今のところこのPLLをVFOとする予定はないので詳細のお勉強は後回しとして、色々公開されているファームウェアを使って動作試験を行った。
 ハードウェアは、Arduino-UNO、LCDシールドとこのPLLボードの3つである。(いづれも中華製である)
これで35MHz-4.4GHzまでの発振試験が出来る。
ハードウェアの構成及びファームウェアは以下をそのまま利用させていただいた。今回はオリジナル性はまったくない。

このPLL基板には基準クロックとして25MHzのクリスタル発振器が搭載されている。+-50PPMとかかれており、試験したところ1GHzで15KHz程度ずれていた。調整も不可能である。そこで手持ちの発振器(10MHz,+-2.5PPM)を外付けとした。これで取り敢えず1GHzで10Hz誤差程度に収まっている。
 
35MHz,430MHz,2GHzの出力を見てみた。
35MHz
クロック等のスプリアスが見られるがBPFで十分削除できるレベル。想定外に綺麗である。

430MHz
スパンが広いので色々見えているが、BPF等で十分対処できると思われる。
2GHz-1
これを見るとかなり近接スプリアスが多いように見える。
2GHz-2
スパンを500MHzにすると基準10MHzのスプリアスと思われる。BPFでどれだけ削減できるか実験が必要だがコンバーターの局部発振としてなら十分使えそうだ。

我家での発振周波数としては最高値を更新。4GHzも発振していると思われるが測定限界(3GHz)を超えており確認できない。PLLのLockが頼りである。

これを使う予定としては、430MHzのトランスバーター用ローカル発振器である。28MHz親機でカバーできる範囲が2MHzなので、2MHzステップでローカル発振器を切り替えることにより430MHzの10MHzをカバーしようという企みである。
出来れば1.2Gにも挑戦してみたいものである。

しかしこれが$18.8とは驚きである。


0 件のコメント: