2008年10月26日日曜日

29MHz FMトランシーバー(6)

付属回路

受信部と送信部の基本部分ができたので、次は付属回路。

1)マイクアンプ
 当初マイクアンプIC(TA2011)を使って作ったが、既製品VCOとの相性が悪かった(前出)ので、今回は簡単なトランジスタアンプとなっている。コンプレッションもかけていない単純なアンプ。したがって過変調ではデビュエーションが大きくなりすぎる可能性がある。ゲインを適当に調整し、ローカルにモニターしてもらい問題のない範囲の増幅度とした。



2)Sメータ回路
 MC3357のフィルタ部分からコンデンサーで取り出しトランジスタ2段増幅しダイオードで整流しメータを振らせている。1段でも十分だと思う。所詮FMなので一定部分で飽和してしまうのでローカル局を受信したとき振り切れに調整した。弱い局に対して有効なSメータとなっている。


3)AFアンプ
 定番のLM386。特に解説の必要もない。ただ送受信切り替えでポップ音がでる。直流部分を切り替えているので当然である。これを解消するためには、入力信号(AF)をミューとするような回路を組み込む必要がある。結構厄介である。今回は簡単製作なのでこのまま。いづれ勉強してみることとする。


4)送信フィルタ

 28MHzはTVIの出安い周波数なので、しっかりしたフィルタが必要となる。今回はアツデンPCS5800の回路を物まねした。3段(5次)で2倍、3倍の極付き(エリプティックLPF)なのでばっちりきいている。-50dB以上確保している。








5)送受切り替え
 簡単製作ということで単純にリレーでアンテナ回路と送受電源切り替えを行っている。


6)組み込み
 ユニバーサル基板を5枚使っているので、積み重ねて組み込んでいる。今回使用したケースで精一杯。慣れていない人は大きめのケースとしましょう。


7)総合性能

 受信感度はばっちりであるが、前にも書いたように混変調、感度抑圧を受ける。トップのIPポイントが低いので致し方ない。昔ほど局がいないのであまり問題にはならないが、Eスポシーズンはがさがさしてします。このあたりは要改良
 送信は4W弱。音質も問題ない。ローカルQSOおよびEスポ時の更新には十分。必要であればリニアで増幅すればよい。
 まあ、久々の完成品であるが、初期の目標は達成できた。


次回 AVRのソフトに関してまとめる予定

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