最初にFT50-43 3個x2列としてみた。結果としては、全体的に出力の低下が見られた。そこで出力トランス1次側に補正用コンデンサーを取り付けた。1000pFをつけたところ7MhzではMAX40W以上、14MhzではMAX45Wまで出力されるようになった。しかし相変わらずかなりの発熱があった。
最終的にFT50-43 5個x2列とした。しかし同じように1000PFをつけても出力はさほど伸びない。また21,28Mhzで出力低下が大きくなってきた。そこで徐々に値を下げて330pFの所で各バンドの出力がかなりそろってきた。
コアを換えることによりかなり挙動が変わる。これは、インダクタンス変化による周波数への影響だろうか。
当初の目的であるマルチのバンドで安定して出力できることは、何とかクリアできた。各バンド運用できる出力を30W位稼ぎたいところであったが、20W位が良さそうだ。勿論最大出力は30Wを超えるが、かなり増幅率も落ちてくる。リニアリティーが損なわれてくるつまりIMの悪化が懸念される。
もしモノバンドで良ければ、コアとコンデンサーを調整することにより定格30W、最大40W以上が可能なようだ。しかし昨今話題のスプリアス規制の点からこの回路では、20W定格、最大30Wとしておくのが良さそうだ。
最終結果データ。
(FT50-43 5個x2列メガネコア、1次側並列コンデンサー330pF 電源電圧13.8V 入力0.5W)
3.5MHz 20W、 7MHz 20W 14MHz 23W 21Mhz 20W 28MHz 18W
電流 2.5A程度 効率58%
何とか目的であった汎用部品での製作とマルチバンドでの均一化が出来たことから、取敢えずこれで区切りをつけることとした。
2 件のコメント:
pwzです。
私も昔、コアいじりに没頭していましたので懐かしく思って拝見しました。#43はHFハイバンドではかなり発熱して特性特に歪みが大幅に劣化します。#61が良いのですが、低域でリターンロスが劣化しないように十分なインダクタンスの確保が要りますが。コアいじりは結構むつかしいですね。
PWZさん、コメント有難うございます。
私も久々にリニアをいじっていました。
出力コアを入手しやすいものにしたいと思っていたので実験していました。
やはり#43では、かなり発熱しますね。HF全般で使いたいと思い、色々やってみましたが、#43が一番バランスが取れたので採用しました。
結果、5x2で、且つ出力を20wとしました。
モノバンドなら、バンド毎にコアを選定すれば、30wいけると思います。
しかし難しいですね。狭帯域なら、もっと効率をUP出来るのですが。
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