2016年10月10日月曜日

VU-Meter

先日 PSN送信機を作ったが、PSNの調整において肝となるのがAF-PSNである。この出来がサイドバンドサプレッションを決定する。そんなことからマイクアンプ、オーディオフィルタ等AF回路の重要性を感じた。いままでどうしても重点がRF回路に偏っていたような気がする。AFパワーアンプにしてもしかり。これら出来栄えが送受信機の性能に大きく関わることを再認識した。
 そんなことからVU計や交流電圧計(VTVM、ミリバル)が必要となってきた。そこで今回VU計を作ってみた。といってもそんなに大げさなものでなく簡単なもので実用となるものとした。

 VUメータを検索すると立派なVUメータが沢山でてきた。オーディオの世界である。ほとんどインテリアかと思うようなものである。メーターも高価なものが使われているようだ。
今回はそこまで高価なものではなく且つ無線で使える簡単なものとした。名付けて「Simple VU
」。名付けるほどのものでもないが。


 メーターはラジケータでジャンクで入手したものを使用した。回路はOPアンプで増幅しダイオードで整流しメーターを振らせるだけのものである。
 メーターのレベルは0VUをMAXとして-20dB,-40dBまで測定できるようにOPアンプで1倍 0VU)、10倍(-20db)、100倍(-40dB)に増幅させている。
周波数特性も100Khzくらいまで実用になる。
 0VUであるが、今まで0dBm(600Ω) 1Vと思っていたが、0VUとは、
「インピーダンス600Ωの負荷回路へ1kHzの正弦波を加えて1mWの電力を消費したときの出力電圧を0dBmとし、+4dBmを0VUとしたもの」だそうだ。知らなかった。電圧で言うと1.228Vとなる。
なので今回0VUは1KHz1.23Vとした。(SGの分解能でここまでしかSETできなかった)


今回この回路にOPアンプをもう1個使いバッファ(1倍)を付け、入力をそのまま外部に出力できるようにした。これにより測定部位の途中にこのVU計を割り込ませることが出来る。これで実動作させながらレベル監視が出来る。これが今回の大きな特徴である。


 回路については標準的なものなので説明の必要はないと思う。また使い勝手がいいように電池(006P)駆動とした。
ケースはTAKACHIのLC135H-9Vというもので9V電池フォルダーが点いているものを採用した。
今FM放送のLINE出力を入力して見ている。音に反応してよく振れてくれる。LINE出力は100mV近辺が一般的のようで、-20dBレンジで丁度良い。
ラジケータを使用しているので多少オーバーシュートしすぎな感じではあるが、音声に反応し小気味よく触れている。

その様子はYou-tubeにUPした。
https://youtu.be/tPwGSs-k_bQ


次は精度が要求されるミリバルを計画している。


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